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反対尋問研修〜法廷弁護技術研修〜

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平成29年10月27日〜28日の二日間、愛知県弁護士会に缶詰になって、反対尋問研修を受けてきた。 疲労困憊になって、脳が豆腐になる位、密度の濃い研修だった。 反対尋問は、敵側から出てくる証人の証言の信用性を否定するため(殺す尋問)、あるいは敵側の証人に敵にとって不利益な事実を認めさせるため(活かす尋問)になされる。 しかし、味方側から出る証人の尋問は何を語るか事前にリハーサルできるのと異なり、反対尋問はそういうわけにはいかない。 その分難しいが、弁護活動としては、もっともやりがいがある。 反対尋問の基本的な技術は、誘導尋問によって逃げ場を塞いで行って、最後に矛盾を突き付けると言うものだ。 今回の研修用模擬記録は、普通にそれをやってもうまくいかない。 証人の証言の信用性を殺せそうな手掛かりが、たくさんあるが、そこを突いて行っても逃げ切られると言ったものだった。 証人の証言の信用性を殺す活路に見えたものが、死路であり、活路は、視点を変えて視野を広げて見出し得る。 普段の反対尋問を、より深く、より本質的に考えた二日間だった。