性悪説と法律

顧問先の社長との、やや哲学的な会話
(許可を得て投稿します)

先生は、その万が一に備える所、骨の髄まで性悪説ですね。


法律は、性悪説なんですよ。人が信じられるなら、全て道徳と常識でカタがつくから、法律も法律家もいらないんです。

法律の中でも憲法はどうですか、あれは理想ではありませんか?

いや、逆に、憲法こそ徹底した人間不信、性悪説に立脚しています。権力を持った人間は必ず、それが国民代表であったとしても、自分を選んだ国民の権利や自由を破壊する。
だからこそ、憲法は権力を縛る法であり、そこに人権保障と三権分立を謳っているんです。

でも、経営は人を信じなければできません。私ひとりでできることは限られていますから。

おっしゃるとおりです。法律家の言うことを1から10まで聞いていたら、経営は立ち行かないでしょうし、事業拡大もできないと思います。

先生の助言は、時に聞き流せと。

そうです。聞き流したつもりでも、頭のどこかには、残ってるんで大丈夫ですよ。

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