La Fille mal gardée(パリオペラ座ガルニエ)

La Fille mal gardée(パリオペラ座ガルニエ)

2018年7月、パリ事務所旅行のメインイベントは、 パリオペラ座での観劇である。

私と妻と娘は 7月13日にパリオペラ座ガルニエ宮で、バレエ「La Fille mal gardée」を、 両親は7月14日にパリオペラ座バスティーユで「 イルトロヴァトーレ」を観劇した。

奇しくも7月14日は、 1789年7月14日バスティーユ要塞襲撃を契機とした フランス革命勃発の記念日である。

バスティーユ劇場でイルトロヴァトーレを観劇した両親は、 パリ国立歌劇場管弦楽団のオーケストラに乗って出演歌手全員がラマルセイエーズを歌う という場面に遭遇し感動していた。

私と妻と娘が、観劇したバレエ「La Fille mal gardée」も、 まさにフランス革命が勃発した 1789年に 作られたものであり なんだか感慨深い。

さて、リーズの結婚とか、御しがたい娘とも呼ばれる「La Fille mal gardée」は、愛する二人の仲を母親が割こうとし、母親は娘を金持ちのボンボンと結婚させようとするが、最後は二人は結ばれると言う、ありきたりなものだ。

音楽も、 チャイコフスキーやプロコフィエフの バレエ音楽のように 心に残るというものはない。

しかし、 パリオペラ座 エトワール、 レオノーラボラックの踊りは、 目を閉じると今でも鮮明に思い出せるほど まぶたに焼き付いている。

軽やかでコケティッシュで コミカル。
日本に帰ってから調べてみみると、 非常に下積みも長く 不遇の時代も あったようだ。

役柄に合わせ、コケティッシュで笑ってしまうほどコミカルな、手足の動きひとつひとつが 長年にわたる 膨大な研鑽の結果なのだろう。

旅の魅力はブランド品を買いあさることでも 観光客目当ての こじゃれたカフェを巡ることでもない。
歴史の積み重なった劇場で 美しい音楽と 踊りで心を満たすことの方がよほど貴重である。

心地よい感動を胸に劇場を後にしたことは、今でも鮮明に覚えている。





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